電験3種とはいったいどのような資格なのか?
電験3種は、正式名称を第3種電気主任技術者と言います。高圧の電気を管理するための資格です。
家庭の電圧であれば100ボルト程度で済みますが、ビルなど大型の施設だと電圧は数千ボルトにも数万ボルトにもなります。
これほど高圧になると、取り扱いを間違えれば大惨事になりかねません。そのため、資格を持った人の保安管理が必要になります。
電験には第3種の他に、第2種と第1種があります。第3種は5万ボルト未満、第2種は17万ボルト未満の電圧を管理することができ、第1種になると電圧の制限がありません。
つまり、電験3種は電気主任技術者の中で最も簡単な資格です。電気主任技術者になるためには、まず第3種の資格を取るのが出発点になります。
高圧の電気と言っても、高圧のまま使用するわけではありません。ビルに引いた電気は細かく分配され、適度な電圧で各部屋に配られることになります。
それは他の大型施設でも同じです。どの施設にも電気室があり、そこで電気を適切に配分しています。それを管理するのが、電気主任技術者の仕事です。
定期的にチェックとメンテナンスを行わなければなりません。これは法律で義務付けられています。そのため施設がなくならない限り、電気主任技術者の仕事がなくなることはありません。